■1990年ヴィンテージのボルドーを飲む。
洋画紳士:これまでは新世界ワインを取上げることが多かったので、2010年最初の試飲はボルドーにしてみましょう。しかも優良ヴィンテージの誉れ高い1990年ものです。
南 海 子:ワイン雑誌には1990年は「秀逸」な年だったと書かれていますね。丸十九年経っているのですからお値段も高かったんじゃありませんか?
洋画紳士:あまり期待し過ぎないでください。1990年ものといっても格付けされた高級ワインではありません。普通のボルドーで(Bordeaux Superieur)、値段が安かったので買ってみたのです。
南 海 子:そうですか・・・でも色は熟成されたワインの色です。茶色がかっていて、薄い色ですね。
酒豪先生:悪くありませんよ。2000円前後で買えたのなら上等の味です。コルクは劣化してるようで変色していますし、ワインに触れている部分には酒石酸の結晶が付いていますね。
南 海 子:ほんとだ、いくつも光っています(青背景の写真参照)。
洋画紳士:この結晶は飲んでもかまわないものですか。
酒豪先生:何でもありませんよ。コルクに付いているということは底にも沈んでいるはずですが、飲んでも平気です。おいしいわけではありませんが。
南 海 子:香りの成分の中に一種のカビ臭さを感じます。別に悪いという意味ではなくて、比喩ですから。熟成の証拠に飲んだ後に口から鼻にかけて深い味わいが残っていますね。
酒豪先生:色はいいけれど、高級ワインの年代物を飲んだ時に感じる強い印象はないですね。
洋画紳士:それはそうです。値段との相対評価でなければ、不公平というものです。
■評価
南 海 子:4
酒豪先生:4
洋画紳士:3.5
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