2011年1月3日月曜日

Newton ニュートン・シャルドネ、ナパ・2007・15%







■ナパのシャルドネを飲んでみる
洋画紳士:ナパには優れたワイナリがたくさんあるらしいのですが、このNewtonは中堅どころのようです。
南 海 子:ナパのシャルドネはフランスの名門と肩を並べる水準だと言われていますが、ボトルのデザインもブルゴーニュを意識したデザインのようですね。
酒豪先生:ナパというのはサンフランシスコの北方にある丘陵地帯でカリフォルニア・ワインの中心地になりました。
洋画紳士:Newtonはナパとソノマの境にある比較的標高の高い場所(スプリング・マウンテン)にあるワイナリのようです。このシャルドネはブレンドで、ナパ63%、ソノマ37%と表示されています。カリフォルニアのワイナリではあまり産地にこだわらずに良いブドウを買ってきてブレンドして醸造することも多いらしい。
酒豪先生:アメリカ人らしい合理主義でしょうね。またナパやソノマにはたくさんのブドウ畑があるので、ワイナリが求めているブドウが入手しやすいという条件も揃っているのだろうと思います。
南 海 子:いつか飲んだカレラのシャルドネもブレンドした比較的安いものと、単一畑の名を冠した高価なものがありましたが、値段ほどの差は感じませんでした。
酒豪先生:そうでしたね、コストパフォーマンスではブレンドに軍配が上がりました。
南 海 子:前置きはこのくらいにして、飲んでみましょうか。香りはいですね。
洋画紳士:粘性もたっぷりあって舌の横の部分で甘みを感じます。
酒豪先生:洋画紳士は舌で味わうんですね。私は口に含んだ時の香りを評価します・・・いい線いってます。2000円台なら上等です。
洋画紳士:H. ジョンソン氏はワインハンドブックの中でこのワイナリを「贅沢な葡萄園」、「豊麗さを感じさせる」と評していますよ。
酒豪先生:たしかにカリフォルニア産らしい厚みを感じさせる味ですね。でも高級ワインと比べると何か物足りない。
洋画紳士:酒豪先生はすぐにブルゴーニュの高級ワインと比較しますね。値段が1/10なんだからそこのところは斟酌しなくては・・・
酒豪先生:理屈ではそうですが、われわれ素人はどうしても比較法でしか判断できないものですからね。
南 海 子:裏ラベルにはNewtonは「ナパヴァレーを見下ろすスプリング・マウンテンの急峻な頂にある」と書いていますが。私はカリフォルニアのワイナリは平地にあるとばかり思っていました。
酒豪先生:ナパ・ヴァレーというからには周りは丘陵でなければならないわけです。山があって谷があるのですから。
洋画紳士:サンフランシスコは霧で有名ですが、その霧が周辺の気象に影響を与えているようですね。ナパ・ヴァレーという名称だけでテロワールを特定することはできないと言われています。このワインの出来がいいのも霧の恩恵があるのかもしれません。
■評価
南 海 子:4
酒豪先生:4
洋画紳士:4.5

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